※多価不飽和脂肪酸全体の推奨量は設定されていませんが、多価不飽和脂肪酸であるn-3系不飽和脂肪酸の目安量は、妊婦では1.8g(「18〜49歳女性の目安量1.6g」+0.2g)、n-6系不飽和脂肪酸の目安量は、妊婦では9g(「18〜49歳女性の目安量8g」+1g)です。多価不飽和脂肪酸については「栄養素の説明『多価不飽和脂肪酸』」をご覧ください。
カロリー(エネルギー)については、
『日本人の食事摂取基準』に、この付加量に関して、
「妊婦個々の体格や妊娠中の体重増加量、胎児の発育状況の評価を
行うことが必要である」との記載があります。
脂質については、
妊婦初期、妊婦中期、妊婦後期とも、総脂質の目標量は、総エネルギー
量の20%〜30%で、妊娠していない場合と同じですが、エネルギーの必要
量が増える分、脂質の摂取量(g)も増えることになります。
目標量が総エネルギー量の7%以下となっている飽和脂肪酸についても、
同様です。
鉄の+2.5(妊娠初期)、+15.0(妊娠中期・後期)は、
「月経がない場合の推奨量」に付加する値です。
炭水化物は、
エネルギーに対する割合は同じですが、エネルギーが増えますので
必然多くなります。
ビタミンDは、
『日本人の食事摂取基準(2010年版)』では「+1.5μg 」の付加量」と
なっていたのですが、2015年版から、「妊婦であれば7.0μg 」という
表記へと変更されました。この「7.0μg」という値は、つまり
「18歳以上の目安量:5.5μg + 1.5μg」ですので、当サイトでは、
付加量のままとさせて頂いております。
※パントテン酸は、
『日本人の食事摂取基準(2010年版)』では「+1mgの付加量」を目安量としていましたが、2015年版から、付加量ではなく、「妊婦の目安量」を固定値で設定しています。「5.0mg 」です。
妊婦、授乳婦ではない方の目安量は、5r(15〜17歳、50歳以上)、4r(18〜49歳)です。
|