コレステロールの働き、欠乏症、過剰症

コレステロールの働き、欠乏症、過剰症

コレステロールの働き
脂質の一種で、細胞膜、各種ホルモン、胆汁酸、ビタミンD前駆体の原料になる重要な栄養素です。
コレステロールの欠乏症
血液中のコレステロールが低すぎると、細胞膜や血管が弱くなったり免疫力が低下する等の弊害が出ます。
脳出血を起こしやすくなる事も知られています。
また、コレステロールを避ける食生活は動物性たんぱく質の摂取不足につながり、特に高齢者では、低栄養となってしまう危険があります。
コレステロールの過剰症
悪玉とされるLDLコレステロール値が高い場合は、動脈硬化の原因となり、さらには心筋梗塞に進む危険もあります。
LDLコレステロール値を上昇させるのは、飽和脂肪酸の摂り過ぎや肥満であり、飽和脂肪酸の摂取量を減らして食物繊維を積極的に摂る等、食生活を改善し、運動も取り入れて、体重を適正に保つ必要があります。
また、食事からのコレステロール摂取についても、既にLDL値が高い「高LDLコレステロール血症」の人では、やはり摂取を制限したほうがよいとされています。
コレステロールの摂取制限は、LDLコレステロールの値を下げるのにも有効とされていますが、その効果には個人差があります。
(※生まれつきLDLコレステロール値が高い家族性の脂質異常では、動脈硬化が進行している可能性があり、早期の受診・治療が必要です)
(※善玉とされるHDLコレステロールについては、LDLとは逆に、その値の低下が動脈硬化症の原因となります)
コレステロールの量
体内にあるコレステロールは、その7割〜8割ほどが体内で合成され、健康な人であれば、食事からの摂取が多い時には合成が減り、少ない時には合成が増え、一定に保たれています。つまり、食事からの摂取量が直接、血中総コレステロール値に反映されるわけではありません。このことから、『日本人の食事摂取基準』では、2015年版から、コレステロールの摂取基準(コレステロールでは〈目標量〉)を削除しています。
但し、高LDLコレステロール血症である場合は、食事全般への注意が必要となります。
(2010年版まで設定されていた目標量は、18歳以上で、男性が750mg未満、女性が600mg未満)
コレステロールの多い食べ物
卵、魚卵、肝、内臓ごと食べる魚等に多く含まれます。

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