簡単!栄養andカロリー計算:一言メモ集
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所要量は30代女性の値です。
2005年4月に「日本人の食事摂取基準」が使用開始されました。
当サイトでは2005/05/17より、同基準の対応しました。
その時に、数値を比較したものを、記述します。

所要量に大きく変更のあった栄養素
  カリウム リン 亜鉛 ビタミンD
単位 mg mg mg mg μg
第6次改定(2000年から) 2000 700 10 1.6 2.5
食事摂取基準(2005年版) 2800 900 7 0.7 5
比較 40%増 30%増 30%減 56%減 2倍増


少し(?)変更のあった栄養素
  ビタミンK ビタミンB1 食物繊維
単位 mg μg mg g
第6次改定(2000年から) 12 55 0.9 21
食事摂取基準(2005年版) 10.5 65 1.1 17
比較 12%減 18%増 22%増 19%減


妊娠・授乳中の場合、非妊娠に下記を加算しますが、それも変更がありました。
(カルシウムっていらなくなっちゃったの???)
    熱量 カリウム カルシウム マグネシウム ビタミンD ビタミンE
  単位 kcal mg mg mg mg mg μg mg
第6次改定(2000年から) 妊娠前期 150 0 300 35 3 0.4 5 2
第6次改定(2000年から) 妊娠後期 350 0 300 35 8 0.4 5 2
第6次改定(2000年から) 授乳中 600 500 500 0 8 0.6 5 3
食事摂取基準(2005年版) 妊婦初期 50 0 0 40 13 0.1 2.5 0
食事摂取基準(2005年版) 妊婦中期 250 0 0 40 13 0.1 2.5 0
食事摂取基準(2005年版) 妊婦末期 500 0 0 40 13 0.1 2.5 0
食事摂取基準(2005年版) 授乳婦 450 370 0 0 2.5 0.5 2.5 3

    ビタミンB1 ビタミンB2 ナイアシン ビタミンB6 葉酸 パントテン酸 ビタミンC ビタミンA
  単位 mg mg mg mg μg mg mg μg
第6次改定(2000年から) 妊娠前期 0.1 0.2 2 0.5 200 1 10 60
第6次改定(2000年から) 妊娠後期 0.2 0.2 2 0.5 200 1 10 60
第6次改定(2000年から) 授乳中 0.3 0.4 4 0.6 80 2 40 300
食事摂取基準(2005年版) 妊婦初期 0 0 0 0.8 200 1 10 70
食事摂取基準(2005年版) 妊婦中期 0.1 0.2 1 0.8 200 1 10 70
食事摂取基準(2005年版) 妊婦末期 0.3 0.3 3 0.8 200 1 10 70
食事摂取基準(2005年版) 授乳婦 0.1 0.4 2 0.3 100 4 50 420

妊婦さんのカルシウムについて-後日、記述
厚生労働省策定 日本人の食事摂取基準(2005年版) という書籍で詳しい説明を見つけました。
公的な文章のようですので、そのまま引用させて頂きます。(以下の緑色の文字部分が引用です)

「妊娠中におよそ30gのカルシウムが母体と胎児に蓄積し、その蓄積の大半は妊娠末期に起こる。 そのため、妊娠中はカルシウム付加量が必要と考えられていた。 しかし、妊娠中は活性型ビタミンDやエストロゲン等が上昇するので、 腸管からのカルシウム吸収率は著しく上昇する。
日本人を対象とした出納試験でも、カルシウム吸収率は非妊娠時23±8%に対し、 妊娠末期には見かけ上42±19%に上昇していた。
さらに、エストロゲンが高値を示すにもかかわらず、母体の骨量は生理的に減少する。 その結果、カルシウムは胎児側へ蓄積されると同時に、尿中への排泄量も著しく増加する。 そのため、若年妊娠の場合を含め、年齢階級別に示された目安量を摂取している妊婦では、 付加量は必要がない。
ただし妊娠中毒症などの胎盤機能の低下がある場合は、カルシウム吸収率は増加しないので、 カルシウム付加量は相当量が必要である。」


「日本人の食事摂取基準」という書籍は、推奨量等が何を根拠に決定・変更されたのか等 詳しく記述された書籍です。値段が高めですので、興味のある方は図書館で チェックされてはいかがでしょうか?
とても役に立つ内容ですので、厚生労働省に、この書籍の内容を是非インターネットで 公開して欲しいと思います。(pdfファイルじゃなくして下さぁ〜い。)


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