カリウムの働き
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・ナトリウムと共に浸透圧を維持したり、水分を保持したりします。
・ナトリウムの吸収を抑制し、尿への排泄を促し、血圧の上昇を抑制します。
・筋肉の働きをよくします。
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カリウムの欠乏症
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普通の食事で欠乏する事はありません。
夏場に大量の汗をかき、カリウムが汗と共に失われて起こる低カリウム血症が夏ばての原因と言われています。
利尿剤を長く服用してカリウムの排泄量が増えると脱力感や食欲不振といった症状が起こる場合があります。
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カリウムの過剰症
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尿中に排泄されるので、過剰になることは、まずありませんが、腎臓の機能が低下すると、カリウムの排泄が困難となり、高カリウム血症を起こす可能性があります。腎障害がある場合は摂取量に注意が必要です。
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カリウムの目安量・目標量について
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推定平均必要量、推奨量を設定するための科学的根拠は少なく、目安量と目標量のみ設定されています。
カリウムの目標量は、高血圧を中心とした生活習慣病の発症予防、及び重症化予防の観点から設定されたものです。
また、WHOでは、高血圧予防のための望ましい摂取量を3510mg/日としています。
当サイトでは、「高血圧の予防を目的とした食事摂取基準:目標量」を使用しています。
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カリウムの目安量・目標量(成人男子)
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目安量:2500mg
目標量(高血圧の予防を目的):3000mg以上
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カリウムの目安量・目標量(成人女子)
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目安量:2000mg
目標量(高血圧の予防を目的):2600mg以上
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高血圧の予防にカリウムを積極的に摂取
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ナトリウムの摂り過ぎは高血圧を招きますが、日本人の食習慣で食塩相当量の摂取基準を実行する事(病院の食事が摂取基準に沿った塩味)は困難と考えられています。
減塩に努めるとともに、ナトリウムの排泄を促して血圧を下げる作用のあるカリウムを積極的に摂る事が推奨されています。
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カリウムの多い食べ物
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カリウムは、野菜や果物、豆類等に多く含まれます。
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